洋服に紅茶が付いた時の染み抜き方法。タンニンがシミになる前に対処を

『うっかり洋服に紅茶をこぼしてしまった。洗濯しても染みが落ちない。』

こんなこと、多いですよね。

紅茶の染みは、水に溶けやすい汚れです。

このため、紅茶で洋服が汚れた場合は、その場ですぐに対処をすれば普段着ならば家庭で染み抜きが可能です。

しかし時間が経つと、染みが取れなくなります。そのため、3時間以内に染み抜きをするのがベストです。

今回は、洋服に紅茶が付いてしまったときの染み抜き方法を詳しく解説します。

紅茶は水溶性だけど、タンニンに注意。染み抜きは迅速に

紅茶の染みは水溶性なので油性の染みに比べると染み抜きの難易度は低いです。

ほとんどの場合、家で対処できるでしょう。しかし、だからといって、油断は禁物です。

紅茶は水溶性の染み抜きで対処

紅茶の染みは水溶性なのでそれを踏まえて染み抜きを行いましょう。

台所用中性洗剤で落とす

紅茶は食品、つまり、台所用中性洗剤の出番です。

食器用洗剤の原液を直接、紅茶の染みができてしまった部分にかけます。

この時、洗剤をかける布の裏にタオルなどを当てておくとほかの部分に染みが移りません。

洗剤をかけたら紅茶の染みの部分を指でもみこみ、布に洗剤をなじませましょう。

泡立てることで、界面活性剤の作用で紅茶の染みを服の繊維から引きはがし、浮かせることができます。

デリケートな素材の場合は手でこするのではなく、綿棒や歯ブラシなどで叩きましょう。

この時、ゴシゴシとこすってはいけません。こすることで紅茶の染みが広がってしまうことがあります。

十分に台所用洗剤が布になじみ、汚れが落ちてきたら水ですすぎましょう。

軽く絞ってみて、紅茶の染みが目立っていないようならば、そのまま普通に洗濯機で洗えば終了です。

紅茶の染みがまだ目立つようならば、台所用洗剤をかけてもみ洗いをするところからもう一度繰り返します。

何度か繰り返すことで染みは徐々に薄くなっていきます。

酸素系漂白剤で落とす

台所用洗剤で紅茶の染み落ちなかった場合、酸素系漂白剤を使います。

紅茶の染みの部分に漂白剤を直接かけ、洗濯機で選択するだけです。

漂白剤を溶かしたにぬるま湯に30分ほど浸しておくと、酵素が活性化し、より染み抜き効果が上がります。

ただし、漂白剤に2時間以上つけると漂白剤由来の黄ばみができてしまうこともあるので注意してください。

漂白時間は長ければ長いほど効果があるものではありません。また、服の素材によっては漂白剤は色落ちしてしまう場合もあります。

気になるときは目立たない部分で実験してみましょう。

外出先で紅茶の染みを作った場合の応急処置

外出先で紅茶の染みを作ってしまった場合、その場で応急処置をしておくと帰宅後に染み抜きがしやすくなります。

濡れたハンカチやおしぼりで軽くたたく

紅茶の染みは水溶性なので、水洗いだけでもある程度は取れます。

濡れたタオルやおしぼりなどで軽くたたいて、紅茶の染みを衣類からタオルへと移しましょう。

紅茶の染みのできてしまった部分の裏側にタオルなどで当て布をするとより効果的です。

ハンドソープでもみ洗い

服を脱いだり乾かしたりする余裕がある場合はお手洗いなどに備え付けてあるハンドソープを利用してもみ洗いをしましょう。

ハンドソープの洗浄力を借りれば水洗いよりも効果的に紅茶の染みを落とすことができます。

染みの部分をこすってはダメ

服が汚れてしまうと反射的にこすってしまいたくなる人は多いです。

しかし、紅茶の染みができてしまった部分をこすってはいけません。

こすることで、染みが薄くなったように見えることもあるかもしれませんが、実際には染みが繊維の奥に入り込んだり、広がったりしてしまいます。

紅茶に限らず、服に染みができてしまった場合、こするのではなく、たたき出したりもみ出したりことをイメージしましょう。

紅茶の染み抜きが難しくなるのは？

紅茶は水溶性なので適切に、迅速に対処すれば染み抜きはそれほど難しくありません。

しかし、条件によっては落ちにくくなってしまうことがあります。

時間が経ってしまった場合

紅茶の渋みにはタンニンという水溶性化合物が大きく関わっています。

タンニンはポリフェノールの一種でもあり、健康に良い成分でもありますが、色素が定着しやすく、染みになってしまうと厄介です。

紅茶を淹れたカップを放置すると台所用洗剤では落としきれないような茶渋ができるように、服にこぼした場合も時間が経つと染みが繊維に定着してしまいます。

素材や湿度、紅茶の濃度などにもよりますが、なるべくその日のうちに染み抜きを行いましょう。

理想はできてしまってから3時間以内の染み抜きです。

汗をかいてしまった場合

タンニンはタンパク質やミネラルと結合をすると溶けにくい「塩」を形成する性質を持っています。

つまり、紅茶の染みがついた服をきたまま汗をかいてしまうと、汗に含まれるたんぱく質やミネラルと結合をして色素がより定着しやすくなってしまうのです。

紅茶の染みに汗がついて、洗濯しても落ちなくなったらもうお手上げです。

クリーニングに頼りましょう。

ミョウバン水を使って洗濯をしている場合

洗濯をするときに、ミョウバン水でつけ置きをしたり、すすぎにミョウバン水を使用したりするとニオイ対策になります。

しかしミョウバンは水に溶けると金属イオンになり、染め物や漬物、煮物を作るときに色を定着させる触媒として使われるものです。

紅茶染めの際にも色止めとして使用します。

服にミョウバンの成分が残っている場合、意図せず紅茶染めと同じようなことになってしまい、染みが落ちにくくなってしまうことがあるのです。

この場合もクリーニングで染み抜きを依頼しましょう。

水洗い不可の衣類

水洗い不可の表示のある服を水洗いすると痛めてしまうリスクがあります。

水洗い不可の衣類であっても、油性の汚れの場合はベンジンで対処する方法がありますが、水溶性の紅茶の染みの場合は効果が期待しにくいです。

染み抜きが難しい場合はクリーニングへ

家で紅茶の染み抜きができない場合は、クリーニングに出し、プロの手にゆだねましょう。

紅茶の染みができてしまったばかりならば、追加料金がかからないことも多いです。

紅茶の染み抜きが無料！おすすめの宅配クリーニング2選

紅茶の染み抜きには、宅配クリーニングが便利で品質が良いため、おすすめです。

通常のクリーニング店では染み抜きがクリーニング代にプラスして1,000円～かかることが多いのですが、大手の宅配クリーニングならばなんと染み抜き無料なのです。

ここでは、紅茶の染み抜きに断然おすすめの宅配クリーニングを2つご紹介しますね。

紅茶の染み抜きが無料＆クリーニングが安くて速い！リネット

紅茶の染み抜きにおすすめの宅配クリーニングがリネットです。

リネットは元々料金が安い上に、初回一年間送料無料！。

さらに、東京都内なら翌日、東京都外でも最短2日で仕上げてくれるため、急いでいる方でも安心です。

紅茶のシミ抜きが完全無料で、もし仕上がりに不満がある場合は30日以内であれば再仕上げも可能という丁寧さです。

私も利用していますが、会員になるといつでも往復送料無料で、毎回クーポンがもらえる上に、ポイントが貯まるのも魅力のひとつ。

仕上がりはもちろん文句なく、自分では気づいていなかったシミまできちんとケアして報告してくれます。

自宅への集荷に加えて、コンビニからも24時間クリーニングを出せるので、忙しい方でも安心です。

無料サービスが多くて紅茶のシミがきれいに！ネクシー

無料サービスが多く、丁寧な仕上がりが自慢なのがネクシーです。

紅茶のシミ抜き抜きに加えて、毛玉取りが無料、さらにはボタン取付、ほつれ修理が無料で、毎回クーポンをプレゼントと、サービスの良さが光ります。

初回割引サービスはありませんが、料金が安く、普段使いにもピッタリです。

最短3日仕上げとリネットよりは少し遅いのですが、その分仕上がりが丁寧でシミや汚れがきっちりと落ちます。

また、ネクシーもリネットと同様に自宅への集荷に加えて、コンビニからも24時間クリーニングを出せるので、忙しい方でも安心です。

紅茶の染み抜きは迅速に水で洗い流そう

洋服に紅茶の染みがついた場合の染み抜き方法を見てきました。

紅茶は水溶性の汚れなので染み抜きの際には台所用洗剤で水洗いするのが有効です。

染みがきれいになったら、洗濯機で洗えば終了です。

台所用洗剤や洗濯機だけでは落ちにくい場合は漂白剤を使いましょう。

時間がたってしまったり、汗をかいてしまったりすると紅茶の染みは抜けにくくなってしまいます。

家庭での染み抜きが難しい場合は、染み抜きが無料の宅配クリーニング、『リネット』を利用してみてください。

染み抜きを成功させるコツはとにかく、早く着手すること。

宅配クリーニング『リネット』ならば24時間依頼できるので忙しい日々であっても、クリーニング店の営業時間を気にせずに依頼ができます。